ご来院の前に
Before visit
私は歯医者なので、24時間365日、常に歯のことを考えています。ところで、健康の入り口が「歯」であることをご存知でしょうか?
実は、口の中が不健康で、全身的に健康な人はいません。歯はその役割を考えると、心臓や肺と同じく臓器のひとつであると言っても過言ではないのです。というのも、健康的に生きるには、十分なエネルギーの確保が必要であり、十分なエネルギーを確保するためには、しっかり噛める口の中の環境が必要であり、それには健康的な歯が欠かせません。 診療をしていると、たまに「奥歯だし、1本くらい抜いてしまってもそのままで構いません」という患者様がいらっしゃいます。症例にもよるのですが、一般的にこれは良くありません。というのは、失ってしまった歯をそのままにしておくと、支えを失った隣の歯が横に倒れてきたり、全体的に噛み合わせが悪くなったりして、トラブルが起きやすいお口の環境になってしまいます。また、物をしっかりと噛むには最低でも20本の歯が必要になりますが、「たかが1本」という考えが、その後何本も失ってしまう事態につながりかねず、最終的にはしっかりとものを噛んで食事をすることが難しくなってしまうのです。 野生に生きるトラやライオンが歯を失ってしまった瞬間に、食べ物を確保できなくなり生きられなくなってしまうことを考えてみても、歯は私たちが思っている以上に重要な役割を果たしており、歯を大切にすることは、身体を大切にすること、そして、命を大切にしていることと同じなのです。
そして、口の中というのは、全身の健康のバロメーターになる得る特殊な空間です。 現代人がかかる病気は、そのほとんどが生活習慣病であると言われています。糖尿病や高血圧、さらには、がん(悪性新生物)までもが生活習慣と深く関っていることがわかっています。 残念ながら、口の中を見てがんを発見する技術はありませんが、口の中には、生活習慣の乱れが比較的すぐに症状として現れます。口内炎ができやすかったり、むし歯ができやすかったり、歯がグラグラしたり、冷たいものがしみたり、口が乾きやすかったりする場合は、生活習慣が乱れていることを現す身体のシグナルかもしれません。また、噛み合わせのバランスが崩れてしまい、頭痛や肩こりが引き起こされることがあるように、口の中の不健康が全身の症状として現れてしまう場合もあります。
このように、歯と口の中は、全身とつながる臓器であり、また、今後、様々な病気の早期発見にもつながるであろう可能性を秘めた臓器であると言えます。
皆さんも、歯から始まる健康を考えてみませんか? 私たちがサポートいたします。
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