被せ物や詰め物の治療です。むし歯や破折により失ってしまった歯の形を、できる限り精密に、かつ審美的に回復させます。保存修復治療には、オールセラミックス、コンポジットレジン(歯科用プラスチック樹脂)、金属など多くの材料がありますが、どの材料にも利点と欠点があります。材料の特性を十分に理解した歯科医師と技工士が連携を取ることで、患者様一人一人、一歯一歯に最適の材料を提案させていただきます。
患者様は20代女性、前歯の見た目をキレイにしたいこと、奥歯の金属が外れてしまったことを主訴に来院されました。中学生の頃に交通事故に遭い、前歯が折れてしまい被せ物で直したそうです。奥歯の金属も外れているところがあり、むし歯を認めました。患者様と治療計画を相談し、奥歯はコンポジットレジンとオールセラミックスで修復し、前歯に関しては矯正治療とオールセラミックス治療を併用して審美的な結果を得られるように計画しました。前歯の矯正期間中に奥歯の治療を並行して行い、なるべく治療期間が長くならないように配慮しました。患者様の希望を取り入れながら、仮歯を用いて口元の審美性を入念に確認して、患者様と技工士と歯科医師で最終的な前歯の形態と色を決定しました。
元々の前歯の被せ物は前方に出ていたため唇の突出感がありましたが、最終的な被せ物は、笑った時に歯列と口唇が「自然な美しさ」になるように意識しました。前歯の治療を行うときは、オールセラミックスの審美性だけでなく、口元の美しさを表現することがとても大切だと考えています。今後は今の状態を長期に維持していけるようメンテナンスに注力していきます。
治療前1
治療後1
治療前2
治療後2
治療前3
治療後3
治療前4
治療後4
治療後5
治療後6
治療後7
患者様は50代女性で口元に自信がなく人前で笑うことに抵抗があるという理由で来院されました。笑う時に口元がいつも気になってしまい、口元を手で隠して笑っているとのことでした。顔・口唇・スマイルライン・前歯を総合的に診査し、前歯4本をオールセラミックス修復することになりました。仮歯を用いたシュミレーションを繰り返しながら、担当の技工士と患者様とドクターで細かいところまで話し合い、最終的な被せ物が完成しました。奥歯の銀歯もオールセラミックス修復を行いました。治療後、患者様に「口元を手で隠さないで笑えるようになりました」と言っていただきました。審美的な修復を行うためには、適切な診査診断が欠かせません。しかしそれのみでなく、患者様の希望を最大限叶えられるように歯科医師、衛生士、技工士がチームになり患者様にとって最高の治療を提供できるように心掛けています。
治療前1
治療後1
治療前2
治療後2
治療前3
治療後3
患者様は20代女性で、海外への転勤を控えているため、歯科検診をしたいという理由で来院されました。検診の結果、左下の奥から2番目の歯は大きな白い詰め物が入っており、その下がむし歯になっていました。この白い詰め物(コンポジットレジン)は、保険が利くため安価で、かつ見た目も良いので、人気の材料です。しかし、材料の性質上、時間の経過とともに変色・劣化しやすく、万能というわけではありません。劣化すると、その隙間から細菌が入り込み、このようにむし歯になってしまいます。患者様と相談し、健康な歯質がすでに少ない状態だったため、強度を保つために被せ物による治療を選択しました。患者様の年齢や生活環境、被せ物の審美性と強度、耐久性を考慮しオールセラミックスによる治療を行いました。また、右下の銀歯も白くしたいとの希望があったので、こちらにもオールセラミックスの被せ物を選択しました。この患者様のように、無症状でもむし歯が進行していることは頻繁にあります。痛みは無くとも、海外転勤は無くとも、歯の検診は定期的に行いましょう。
治療前
治療後
右下を横から
左下を横から
患者様は40代女性で、歯の痛みを理由に来院されました。育児を行いながら仕事をされている方で、毎日が忙しくなかなか歯科へ通う時間がなかったそうです。育児と仕事の空き時間を利用し、できるだけ通院が負担にならないよう、むし歯治療の計画を立てました。金属アレルギーがあることと、見た目もきれいにしたいという希望があったため、被せ物はオールセラミックスによる治療を選択し、小さいむし歯はコンポジットレジンによる詰め物で対応しました。限られた時間の中での通院でしたが、患者様と共に計画を立て治療を進めていくことで、最終的にとても満足していただくことができました。
術前上顎
術後上顎
術前下顎
術後下顎
患者様は30代女性で、左上前歯の見た目が悪いことを理由に来院されました。8年前に治療した歯だそうです。一見すると被せ物の変色のみが問題に見えますが、実は先端が欠けていたり、歯肉周囲が黒くなっていたり、艶が無くなっていたり様々な問題があることがわかります。これらの問題をすべて解決し、さらに治療結果が長期に維持されるように細心の注意をはらい治療を行いました。オールセラミックスによる治療を選択し、審美性はもちろんですが、良好な噛み合わせと歯肉との良好な調和を得ることができました。オールセラミックス修復は強度が高く、変色もほとんどないため、審美性が求められる症例においてとても有効な方法です。
治療前
治療後
患者様は50代男性で、転倒により左上前歯が折れてしまったことを理由に来院されました。歯は根元から折れていたのですが、幸運なことに歯茎の内側にある歯の根は折れておらず抜歯を避けることができました。神経の治療を行い、ファイバーを用いた土台を築造し、最終的にオールセラミックスによる治療を行いました。また少し欠けていた右上前歯は、被せ物ではなく詰め物による修復を行いました。理由は、なるべく健康な歯を削りたくないこと、削る場合も必要最小限に抑えたいこと、最新の材料を用いることで審美的な結果を得られると考えたことです。変色している古い材料を外し、コンポジットレジンによる修復を行いました。歯を守るには、歯を抜かないだけでなく、歯を削る量も少なくすることが大切だと考えています。
治療前
治療後
患者様は60代女性で、前歯の見た目が悪いことを理由に来院されました。20年以上前に治療した歯だそうです。被せ物の色が合っていないという問題のみでなく、歯周病により歯の位置が移動し歯肉との不調和も問題となっていることがわかりました。患者様と相談し、被せ物の治療のみを行うのではなく、まずは歯周病の治療を行いその上で被せ物をやり直していく計画を立てました。歯周病の治療により歯肉の状態を整えた後、オールセラミックスによる治療を行いました。患者様の年齢と隣の歯の状態、歯肉の状態を十分に考慮し自然な仕上がりになるよう努めました。「何年も気になっていた前歯が自然になった」と、とても喜んでいただきました。
治療前
治療後
患者様は20代男性で、春から就職するのでその前に前歯をしっかりと治したいという理由で来院されました。小学生の頃、転倒して前歯を折り、その後は仮歯をつけて生活していたそうです。前歯の写真を見ると、被せ物の付け根が黒く、さらに、前歯が短いという印象を受けます。この症例では、被せ物の交換のみで審美性を得ることは難しいと考えました。理由は歯肉が赤く腫れていることと、また、歯が歯肉から完全に生えきっていないことでした。期限や予算を踏まえ、患者様と相談した結果、歯肉の形を整える処置を行ってから最終的な被せ物を入れるという計画を立て、治療を行いました。治療後の写真を見ると、前歯が長くなり歯肉の腫れも改善され審美性が大幅に改善されたことがわかります。タイトな日程の治療でしたが、無事に就職前に治療を終えることができ、患者様にとても喜んでいただきました。歯の形だけでなく歯肉の形にも注目することで、より審美的な結果を得ることが可能になります。
治療前
治療後
患者様は70代女性で、右上前歯の歯肉が腫れていることを理由に来院されました。詳しく口の中を調べていくと、右上前歯の歯の根が折れており抜歯が必要な状態でした。通常、抜歯をすると歯が抜けた部位の歯肉は痩せてボコッとへこんでしまいますが、色々な技術を用いることで歯肉の審美性を回復することができます。患者様と治療計画を相談した結果、歯肉のボリュームをできるだけ保ちながらブリッジによる治療を行うことになりました。まずは右上前歯を抜き、次に歯肉のボリュームを回復させる治療を行い、さらに仮歯を用いて自然な歯肉の形を整えていきました。ブリッジをセットする直前の写真を見ると、歯肉の形が美しく整っているのがわかり、また、ブリッジをセットした後の写真では、抜歯した右上前歯にも歯が生えているかのように自然な状態に仕上がっていることが確認できます。被せ物のみの治療に比べると治療期間は長くなってしまいますが、より良い審美性を得ることができました。患者様と相談し治療計画に納得していただいた上で治療を行うので、少しでも疑問や要望があれば遠慮なく相談していただけると幸いです。
治療前
セット直前
治療後
小さい範囲のむし歯であれば、コンポジットレジンを用いた治療も十分に可能です。適応症例は限られますが、1回で終わり、かつ見た目にもきれいな仕上がりが期待できます。むし歯が気になる方、お口の中の金属の詰め物が気になる方、お気軽にご相談ください。
1.治療前
1.治療後
2.治療前
2.治療後
3.治療前
3.治療中1
3.治療中2
3.治療後
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